自社サービス系企業の傾向
自社サービス系企業とは
IT業界の自社サービス系とは、WEBサービスやクラウドサービス、スマホのアプリケーション等を自社で開発し販売している会社です。
自社サービス系企業の特徴は会社によってまちまち
SI業界ほど構造がしっかりしていません。
その為、エンジニアの仕事環境や役割も会社によってかなり違います。
設計・構築にだけ集中できる企業があったり、サービス設計から求められる企業もあります。
一般的に大企業ほど個々の役割に集中できますが、中小企業のエンジニアの役割は広くなる傾向にあります。
技術の取込みが早い
自社サービス企業は新しい技術の取り込みが比較的早いです。
その理由は3つです。
- 米国のWEBサービス企業(GoogleやNetflix等)の技術開発が活発で世界に情報発信しているため、同じWEBサービス企業が新技術を使いやすい。
- 技術とサービスが直結しているため、技術で売上UPやコスト削減の効果を出しやすい。
- 新技術を取り入れる時の自社に審査機関などを設置しないためすぐに使える。
ユーザーの意見が届きやすい
サービスを販売しているので、エンドユーザーの声がダイレクトに届きます。
エンドユーザーの声を聴くことができるので、製品に関してどんな印象を持っており、どんな改善を欲しているか知る事ができます。
ユーザーの声を聴くことでサービスに対する知見を高めて、次の開発に生かす事ができます。
非機能面が弱い
大手企業のようなところでない場合、システムの非機能が弱い事が多いです。
非機能とは、システム障害に対する対策や、セキュリティに関する対策等です。
非機能は重要ではありますが、利益に直結する事が少なく対応が後回しになりやすいです。
また、人件費の面でも非機能面を担うインフラエンジニアを獲得できていない事があります。
対策が甘くなるとデータが消失したり、外部から侵入されてしまうといったケースが発生する事があります。
ドキュメント等が整備されていない
要件定義書や設計書、マニュアル等が整備されていない事が多いです。
また、規約がしっかりしていない事がもあるので、ソースコードも読みにくい事があります。
小さいアプリケーションやWEBサイトならそれでも良いのですが、大きなシステムになってくると難しくなってきます。
自走する力が求められる
ドキュメントが整備されていないので、自分で調査しながらシステムを読み解く力が必要です。
また、業務に関してもフローが確立されていない事があるので、自ら考えて動く事が求められます。
自社サービス系の募集要項に「当事者意識を持って、主体的に動ける人」と書かれているのはその為です。